子どもだけじゃない!大人になっても撮っておきたい記念写真

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還暦のお祝い

今は65歳定年制が多くなってきましたが、昔は60歳の誕生日が定年退職の日でした。
父にとって、60歳の誕生日、定年退職、そして還暦のお祝いがいっぺんにやってくるのです。
母や私達姉妹は、「今まで御苦労さまです」という気持ちで、家族を連れて実家に帰ってきています。
それぞれの娘婿たちも仕事を終えて駆けつけてきました。
母と私達姉妹は、父の好物ばかりごちそうを昼から一生懸命に用意していました。
その日の献立は、大きな栗の入ったお赤飯とキンメの煮付け、甘エビと銀杏とシイタケの入った茶わん蒸し、鯛のお刺身、アマダイのお吸い物、ほうれん草の胡麻和え、もありました。
カキフライ、キス・エビ・ナス・さつま芋・玉葱・ピーマン・かぼちゃの天ぷらはてんぷらの真ん中に大皿に美しく円を描くように盛りました。
大きなアマダイを魚屋に予約しておいたのです。
朝市に出かけ、野菜や魚も吟味しました。
果物屋さんにもできるだけ大きな栗を用意してもらっていました。
母と私がお買い物に、妹は私達が帰ってきたらすぐに料理に取り掛かれるように、家に残ってお掃除をしました。
こんな風に母と娘2人は朝早くからその日は大忙しでした。
お昼すぎて、名前入りの赤いちゃんちゃんこと頭巾、還暦セットをデパートに妹が撮りに行き、食卓に飾る花とデザートとして人気のプリンも前日から予約しておいたのを貰って来ました。
これで準備は万端です。
後は、父が帰ってくるのを待つばかりです。
記念写真用のカメラの用意もできています。
夜7時車の音がしました。
父が帰ってきたのです。
母と娘2人で玄関までお迎えをし、「長い間お疲れさまでした」と母が言いました。
父は照れ臭そうに笑って、貰って来た花束や様々な記念品を母に渡しました。
父がお風呂から上がった頃、待ってましたとばかり父をリビングに呼んで還暦セットを3人で渡し、着てもらいました。
タイマーで写真も撮りました。
父と母のツーショットも撮りました。
後はプレゼントタイムです。
今迄背広ばかりだった父に、ジーパンとベスト、セーターといったイメチェンを図った私服をプレゼントしました。
後は着せ替え人形のようにその服を着て、何だか照れ臭そうに、でも「なかなか良いじゃないか」と気に入ったようです。
そして父は再び還暦セットを着せられました。
ちょうどその頃帰って来た婿達は、父のイメチェンに驚きましたが、意外にもにあっているので大騒ぎで記念写真に入りました。
イメチェンして赤いちゃんちゃんこを着た父を囲んで、みんなで写真を撮影しました。
いよいよ食事です。
私の夫がお酒を、妹の夫がお酒の飲めない母用のワインを買ってきました。
皆で乾杯をし、男同士でお酒を酌み交わし、父は好物のカキフライに刺身といった順でおかずに手をつけました。
食卓を囲み皆で写真も撮りました。
父は好物ばかりに舌包みをし、嬉しそうでした。
父は、てんぷらを残しただけで食事も全て平らげ、お酒を飲んだ後にデザートのプリンもしっかり食べていました。
甘いものも大好きな父でした。
今父が亡くなって7回忌を迎えますが、その時の写真がフォトフレームに入れて仏壇の横の床の間に飾られています。
まるでちょっと出かけているかのように楽しそうに写っています。
すごく良い顔をしているので、遺影の写真にも使った位です。
記念写真は、楽しかった時にタイムスリップさせてくれる大切な思い出です。
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